豆知識

家で白衣を洗う時のポイント

白衣、ドクターコートなど白物の洗濯

多くの白衣は常に清潔であるために家庭の洗濯機でも大丈夫な設計になっています。
医療関係者や調理場などしっかりした衛生環境が求められる現場の制服が白いのも、
汚れを落としやすく清潔に保つことができるからです。
まさに清潔な白衣は信頼と安心の象徴といえます。

こちらの記事では白衣など特に白くさっぱりと仕上げたいものを洗うための注意点をまとめました。
お洗濯の時にお役立てください。

家洗濯の注意点

洗濯する上での基本的な注意点

汚れた衣類は、放置するごとに雑菌の繁殖などによってくすみや黄ばみが発生しやすくなるため、
着脱後はすぐに洗うことを心がけると洗濯時に汚れが落ちやすくなります。

また、汚れの種類に応じた適切な処理が大切です。
例えば、血液や体液のシミには素早く対処し、事前に汚れをぬらしたりこすったりしないよう注意しましょう。

患者さんからの第一印象を大事にするためにもこまめに洗濯しておきましょう。

色柄物は分けて洗濯

白衣はその名の通り白いため、濃いものと一緒に洗うと色移りしてしまいます。

色がくすむ原因でもあるため、洗濯槽に入れるときには白い物と色柄物で分けましょう。

乾かす時に形をしっかり整える

洗濯機から取り出した後干す時はハンガーにかけ、洗濯中についたシワもしっかり伸ばしておくと、
乾いた時にもきれいなシルエットで仕上がります。

ジャケットを干す時のように太めのハンガーを使うとさらにきれいな状態で仕上げることができます。

直射日光に当てると生地が早く劣化する場合もありますので洗う時と同様に
洗濯表示をしっかり確認してください。

乾燥は自然乾燥が理想です。
時間がない場合は低温での乾燥を心掛け、シワを防ぐ工夫をしましょう。

洗濯で注意すること

洗濯ネットを使用することで、ある程度衣類同士の摩擦を軽減することができます。
手洗い推奨の衣類はおしゃれ着用の中性洗剤や弱アルカリ性の洗剤を使うことで劣化を防ぎます。
その他によくある「これってどうすればいいの?」をまとめました。

洗濯しても黄ばみが取れない…

そもそもシミや黄ばみは、汗や皮脂が原因です。
着ているうちにしみ込んだ汗や皮脂が洗濯で落ち切らず、次第に変色してシミになってしまいます。
通常の洗濯洗剤では繊維の奥まで入り込んだ皮脂汚れが落としきれていないことが多いので
衣類が黄ばんでしまうことが多いのです。

とくに皮脂が多い首筋や、汗をかきやすい襟まわりや脇は、特に黄ばみに注意したいところです。

また汚れを落とそうとして、 洗剤を使いすぎてしまうのも黄ばみの原因となってしまいます。
これは、使いすぎた洗濯洗剤を通常のすすぎ洗いで落としきることができず、繊維に残った洗剤が
黄ばんでしまうためです。

洗剤は適切な量を使うことが大切です。

漂白剤の選び方

洗濯表示タグのマークを必ず確認してから漂白剤を選びましょう。
生地によっては使用できない素材もあります。

新しい洗濯表示では以下のように表記されています。

真っ白にしたいからといって、漂白剤や強い洗剤を使うと、生地が傷んでしまいます。
洗剤は洗浄力の高い粉末洗剤(漂白剤、蛍光増白剤が入っていないもの)
もしくは弱アルカリ性の液体洗剤を使いましょう。
また塩素系の漂白剤は色柄物に使用すると色落ちしてしまいます。

衣類全体の黄ばみ落としや衣類の量が多かったり、毎日の洗濯には酸素系漂白剤がおすすめです。
特に菱汚れが気になる時は洗浄能力の高い塩素系漂白剤を使用すると、頑固な皮脂汚れを一掃できます。

生地によっては使用できない素材もありますので衣類についている洗濯表示を必ず確認してください。

つけ置きでじっくり洗う

目立つ汚れはつけ置き洗いで対応できます。洗剤は通常洗濯に使用するものでOKです。
しっかり落としたい場合はぬるま湯を使用することでより落ちやすくなります。

洗剤を混ぜた40℃のお湯に30分~1時間程度がおすすめ。
水温が高い方が洗浄力もアップするのですが、40℃は生地を傷めず洗浄できる適温。
皮脂やたんぱく質も分解されやすくなります。

ただし、つけ置き時間は長くても1時間以内に収めてください。
白衣によく用いられているポリエステルなどの化学繊維は一晩中などあまりに長く汚れた水に
浸っていると逆に汚れを吸ってしまい、より黒ずんでしまいます。

熱湯消毒で徹底殺菌

風邪がはやる時期など徹底的に消毒しておきたい時は熱湯消毒も有効です。

大きめの鍋でお湯を沸騰させ、臭いのついた服を10分程度煮沸させましょう。

ただし服を煮沸する場合服の素材によっては生地を傷める場合や色落ちしてしまう可能性があります。
つけ置きと同様に、洗濯表示タグを確認して煮沸がOKか確認してください。

ペンのインクで汚れたらシミ抜き

インク汚れはすぐにシミ抜きをします。

油性インクの場合クレンジングオイル、水性インクの場合は中性洗剤を用います。

インクが付いてしまった部分の下に汚れていい布を敷き、溶剤をしみこませてから別の汚れてもいい布や
綿棒で叩き、汚れを移します。その後いつも通り洗うことで完了です。

汚れをつきにくくさせるためには?

ベビーパウダーで汚れ防止

ベビーパウダーは粒子が生地と生地の間に入ることにより、
そこにファンデーションや日焼け止めなど汚れが侵入しにくくなる効果が。
皮脂や汗も吸収してくれるため、イヤなニオイを発生するのも抑えてくれます。

赤ちゃんも使うものなので、敏感肌でも使いやすいのが嬉しいポイントです。
白衣ならベビーパウダーの白さも気になりません。

あくまでも汚れ防止なので使うのは汚れる前に!
襟など肌と触れ合う部分にはたいておきましょう。

糊づけを行ってシワも汚れも対策

糊付けを行うと糊でやわらかく固めるためシワ防止にもなり、手入れも簡単に。
生地の表面が糊でコーティングされるので汚れが付きにくく、汚れそのものも糊と一緒に取れやすくなります。

白衣は液体タイプがおすすめです。手軽でのりムラが付きにくいため、初めてでも使いやすくなっています。
使用することでやわらかく張りのある仕上がりになります。
また、襟や袖口など汚れが付きやすいところだけにスティックタイプの糊を使用するのも効果的です。

液体タイプの糊は洗濯槽へ直接入れて使います。
洗剤と一緒に投入口に入れると固まる恐れがあります。
糊付けをしたいものだけを分けて洗濯しましょう。

糊付けした服は乾燥機に入れると故障の原因になります。
天日干しや陰干しで乾燥させてください。

蛍光増白剤入りの洗剤で白さ復活!

綿、麻、レーヨンなどの白い衣料に使われる蛍光剤は、着用や洗濯をくり返すうちに抜けてしまいます。
白い服は素材そのものというより白い塗料で白くさせているのがほとんど。
だから何回も洗濯しているうちに、どうしても白さが失われてきてしまいます。

蛍光増白剤は紫外線を吸収して目に見える青白い光(蛍光)に変えるため、
見た目の白さを増す効果があります。
市販の白物衣料の多くは、製造段階でこの蛍光剤が使われています。

ただし、蛍光増白剤は最終的に衣類の表面に残すのが目的の成分なので
合成洗剤などで肌が荒れてしまう敏感肌の方は肌あれを起こすことがあります。

なお蛍光増白剤は漂白剤とは全くの別物です。
漂白剤は蛍光増白剤とは異なりシミや黄ばみの色を無色化させ、除菌や消臭をする効果があります。

つまり、蛍光増白剤は衣類そのものの白さを維持させる効果が高く
漂白剤は汚れを落として白くさせるものだということです。
漂白剤と併用すると逆に変色してしまう危険性があります。状態によって使い分けてください。

洗濯以外にも!白衣を長く使うための対策

綺麗な状態でしまっておく

1つの白衣を長く持たせるためにも、きれいにしまっておくことが大事です。

タンスなどにたたんで収納する場合にはシワにならないように袖口まで上手にたたみたいものです。

クローゼットに吊るす場合には通気性と防虫対策を考えましょう。
形を整えてからつるすのはもちろん、服同士が擦れないように余裕をもった収納を心がけてください。

買う時から考えたいこと

特に毎日着るものは、2~3着は洗い替えを持っておいて毎日ローテーションができると
洗濯に余裕が生まれるので便利です。生活スタイルに合わせてご検討ください。

防汚加工、防シワ加工、ストレッチ素材の白衣を選ぶことで日々のお手入れも簡単にすることができますので白衣・ドクターコートを選ぶ参考にしてください。
ショート丈を選ぶことでロングより地面などに擦りにくく、汚れることを減らすこともできます。

まもる君で防汚加工済み白衣を探す!

タイトルとURLをコピーしました